文字や図版などの要素を紙面に配置するという作業を「組版」というが、TeXはこの作業を行うために開発された言語。 LaTeX(ラテフ, ラテク)はTeXを使いやすくした無料の文書処理システムで、数式をキレイに書くときにとても便利。
Tex( )でLaTeX表記を使う
まずはパッケージのインストール。
library(latex2exp)
TeX( )は入力したLaTeX表記をRで数式を表記する方式(plotmath表記)に変換してくれる関数。
TeX( )内ではLaTeXのバックスラッシュ\
を二重(\\
)にしてエスケープしないといけないが、r"( )"
の中にかけば二重にしなくていい。$
で囲った部分がLaTeX表記として認識される。
TeX(r"(~~~通常表記~~~ $LaTeX表記$)")
実際にどのように表示されるかは、上記をplot( )に渡せば確認できる。
例えば、
plot(TeX(r"(オイラーの等式は、$e^{i\pi} + 1 = 0$ です)"))
と書くと、$...$
の部分がTeX表記と認識されて次のように表示される。
このTeX( )をggtitle( )やxlab( )に入れてやればよい。
library(tidyverse) ggplot(data = diamonds, aes(x = cut, y = carat)) + geom_boxplot(aes(fill = cut)) + ggtitle(TeX(r"($\LaTeX$表記を使う)"))
結果は省略。
LaTeX表記の方法
そもそもLaTeX表記を知らないと使えないが、まるまる文書を書くわけではないので、数式の書き方が分かっているだけでも事足りそう。以下のコードで表示されるサンプルを参考にするだけでも結構いけるんじゃないかと思う。
latex2exp_examples(cex=0.9)
「latex 数式」で検索すると色々参考になるページが見つかると思います。
おわりに
- LaTeXを使った数式の書き方を押さえるだけでも十分役立ちます。
- 我が家の猫たちは油断すると家の中のWiFi中継アンテナを曲がらない方に曲げてくれています。
参考資料
- latex2expパッケージのvignetteです。
- LaTeXと言えば奥村先生ですね(LaTeXに限りませんが)。
- LaTeXを真面目に勉強するなら、この本がオススメです(僕が最初に購入したのは第4版くらいでした)。