ねこすたっと

ねこの気持ちと統計について悩む筆者の備忘録的ページ。

2022-01-01から1年間の記事一覧

マルチレベルデータの解析方法(1):一般化推定方程式GEE(geepackパッケージ)

マルチレベルデータとは マルチレベルデータの解析 一般化推定方程式(GEE)の概要 独立型:independent 交換可能型:exchangeable 1次自己相関型:AR(1) 非構造化型:unstructured geepackパッケージで一般化推定方程式(GEE)を使う サンプルデータの準備 …

罰則付き回帰モデル(LASSO回帰, Ridge回帰, Elastic Net)で過学習を抑える(glmnetパッケージ)[R]

罰則付き回帰モデル(penalized regression model)で過学習を抑える LASSO回帰, Ridge回帰, Elastic Netは正則化項(ペナルティー)が違う glmnet( )でペナルティーの重みλを色々変えて係数βを推定する cv.glmnet( )で重み付けパラメータλを変えながらモデ…

傾向スコア解析(3):傾向スコアマッチング(PSM)を使って交絡を調整する [R]

パッケージとデータの準備 マッチング前のデータで共変量のバランスを確認する 傾向スコアでマッチさせたコホートを作成する マッチさせたコホートで共変量のバランスを確認する マッチングの様子を図示する 治療効果を推定する おわりに 参考資料 傾向スコ…

傾向スコア解析(2):傾向スコアを使った逆確率重み付け法(IPW)で交絡を調整する [R]

パッケージとデータの準備 〜 傾向スコアの推定 各症例の重み(weight)を計算する 重みが極端な値の場合の対処方法 WeightItパッケージを使う方法 共変量のバランスを確認する cobaltパッケージを使う MatchItパッケージを使う 治療効果を推定する おわりに…

傾向スコア解析(1):ロジスティック回帰モデルで傾向スコア(propensity score)を推定する [R]

傾向スコアを使った解析の流れ 傾向スコアの推定方法 傾向スコアの推定に用いる変数 パッケージとデータの準備 元データで群間のバランスを見てみる ロジスティック回帰モデルを使って傾向スコアを推定する 推定された傾向スコアを確認する 傾向スコアの分布…

2値アウトカムに対する回帰モデルいろいろ(3):Stanを使ったベイズ統計モデリング[R]

パッケージとデータの準備 Stanファイルの準備 おわりに 参考文献 前回、ロジスティック回帰モデル(ロジット-二項モデル)からオッズ比(odds ratio, OR)ではなくリスク比(risk ratio, RR)を推定する方法として「デルタ法」と「ブートストラップ法」を用…

2値アウトカムに対する回帰モデルいろいろ(2):デルタ法・ブートストラップ法[R]

パッケージとデータの準備 デルタ法 ブートストラップ法 おわりに 参考資料 今回はロジスティック回帰モデル(ロジット-二項モデル)からオッズ比(odds ratio, OR)ではなくリスク比(risk ratio, RR)を推定する方法をまとめる。 ロジスティック回帰モデル…

2値アウトカムに対する回帰モデルいろいろ(1):glm関数とロバスト分散推定法[R]

アウトカムが2値変数の場合、一般的にロジスティック回帰モデルが用いられることが多い。 この場合の効果指標はオッズ比(odds ration, OR)だが、アウトカムの発生頻度が高い場合(>10%ルール)、オッズ比はリスク比(risk ratio, RR)の近似にならない。 …